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妄言遺棄

恥の多い生涯を送っちゃあおりませぬ。
さりとてこの身はまるでゆらりゆらりと影法師。
帰る場を持たぬ小舟でございます。この身に起きたる災い、頷きながら聴いて貰えりゃこれ幸い。
さて、西暦の二○一六年、この身に発したりまするは「パニック障害」。やや、精神に発する病でありますれば、お医者様の言うことに、でございます。「不安障害」だの「適応障害」だの下手人疑いは大勢居ますれば。決まったばいきんが出る訳でもなし、真相は逆立ちしても分からねえ。マアとにかくこのお白州じゃあ「パニック障害」ということで、ひとつ。
とまアそんなことで四年と半年、お医者様から薬もらって騙し騙しの働きモン。ところがどっこい二○二○年、東京五輪は延期になったが病の方はやんややんやと新しげな大会開きやがって、からだは悪化も悪化、仕事にゃ出れねえし家に引きこもるほかなかった。
畢竟こんな時は生まれたところに帰るに限る。お仕事休んでとんずらだ。仕事場の親分が優しくってまア。とんずらこいてもいつか戻ってこれりゃあ重畳でえと布切れ振って送り出してくれやんした。
それからそれからお薬増やして減らして今に至る。仕事場の方に帰る算段もしてるもんで、生まれの家と仕事場の家を行ったり来たり。快復には近づいてらあ、と言い聞かせてるって話で。
とはいえ病も黙っちゃいねえ。健康安心な眠りってのをばらばらにしちまいやがった。夜中に寝たくたって寝れやしねえんでお医者様にそれの薬をもらったがよくはならねえ。寝れるようにはなってもおかしな時分に目が覚めやがる。
ほいで昼間は昼間で起きてりゃあやる気が出ねえ。布団に横になって何をするでもなし、時計のちくたくちくたく言うのを聞いている。おうおう、これじゃあ生きてるのか死んでるのかもわからねえ。
どうだい、こんなことで仕事場に戻れるのかねえ。そればっかりは神さま仏さまじい様ばあ様しか知るまいよ。

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